岐阜県多治見市のお客様、ジープレネゲード

今回ご紹介するお車はこちら、ジープ「レネゲード」

まずは脱脂洗車にてボディの状態を細かく確認します。今回は新車ですが、新車であっても傷や雨染みが隠れている場合がありますので、納車前に行った可能性のあるWAXなどの油分をすべて除去します。

予想通りの状態です・・・。天井は中古車かと思うくらいの雨染みが全体についており、そしてなによりひどいのはボンネットの磨き傷です。

これは通常の洗車などでついた「洗車傷」ではなく、作業者が研磨時につけたオーロラと呼ばれる「磨き傷」です。(3枚目)

勘違いされがちですが、コンパウンドは研磨剤のため、「傷を消すもの」ではなく「傷をつけるもの」です。そのため粒子が異なるコンパウンドを使い分けることによって、深い傷を目視できないレベルの浅い傷へと置き換えていきます。結果、傷が消えたように見えます。

ただ単純にコンパウンドを使用し、研磨を行うのが磨き作業ではないため、知識や技術レベルが低いとこういった磨き傷を研磨後に残すことになります。

洗車前にはわからなかった傷ですので、おそらく納車前にWAXなど油分の多いものでごまかされていた傷ですね。

新車であっても必ず下地処理が必要な理由のひとつは、こういった屋外では確認しずらい傷がある場合があります。必ずしも「新車=キレイ」ではありません。販売店の保管状況や、納車前に行う作業車の技術レベルで品質は大きく異なります。

当店では研磨を行ったのち、コーティング前に2度の脱脂作業を行います。この脱脂作業では、まず脱脂洗車を行い隙間に入ったコンパウンド(研磨剤)の粉を洗い流し、その後IPAを使用してもう一度丁寧に脱脂作業を行います。

コーティング前にノンシリコン、ノンワックスコンパウンドを使用した場合でも、研磨時のバフの焼き付きを防止するため潤滑剤と呼ばれる微量な油分が含まれています。この油分を完全に除去することでコーティング剤を定着させ、さらに磨き作業による磨き傷が残っていないかを再確認します。

この作業が新車中古車問わず、カーコーティングを行う上でもっとも重要な作業となります。

カーコーティング施工完了後です。

ブース内で施工完了後は太陽光の下でも必ず最終確認を行います。

朝の陽ざしや夕方の西日でもムラが磨き傷が確認できなければ作業は完了です。日中は逆に見えずらいため、朝か夕方に屋外で最終確認をしています。

天候にもよりますが、当店で作業を行う場合は「4日~5日」程度お車をお預かり致します。(代車無料貸し出し)

今回の作業は新車ですが、研磨に時間がかかったため12時間程度の作業内容となりました。

コーティング前に付着していた雨染みや研磨傷はしっかり除去したのちコーティングを施工しています。

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